こんにちは。やっすんです。
前回に引き続き2次試験の参考書について書いていきたいと思います。
今日は鬼門の事例Ⅳ編です。
事例Ⅳは財務会計ですでに経理や会計士など会計関係職の方は点の稼ぎ所かもしれませんが
私のような凡人サラリーマンは時間かけて勉強しないと太刀打ちできない科目でした。
そんな事例Ⅳですが実質2種類の市販問題集で乗り切りました。(本番の得点63点)
事例Ⅳの特徴と合わせてご紹介します。
事例Ⅳについて
事例Ⅰ~Ⅲと違い、計算バリバリ、答えが唯一存在する科目が事例Ⅳです。
問題構成も大体定型化しており、
- ①経営分析(毎年鉄板)
- ②CVP(セグメント会計など)
- ③NPV(NPVが多い。CFの観点などが組み合わさった問題のケースが多い)
- ④記述(財務関連の一般知識など)
といった構成で、①は毎年でる、②~④は年度によって問題テーマが変わる感じです。
特徴的には、こんなの80分で全部できないよというくらいの量が出ます。
NPVなんかは最初に取り掛かると下手するとこれだけで半分以上時間使ってしまうくらいです。
なので、解く順序や難易度を見て優先的に着手する問題を見極める&他の皆さんもできる問題を落とさないようにする、事がめちゃくちゃ重要になります。
事例Ⅳはとにかく落としちゃいけない問題(経営分析、CVP、記述)ととけなくてもいい問題
で対策の定石があります。
なのでまず解きやすい問題から手を付けて余った時間で難しい問題をやる、その際も全部書くのは難しいのでかけるところは書いて白紙をなくす、が重要です。
ポイント整理すると
・経営分析→記述→CVP→その他(NPV他)といった難易度を見て優先順位を見極める。
・NPVなど例年難しい問題については深追いはしない(解きやすい問題を優先)
・難しい問題も白紙にせず何かは粘って書く(NPV問題で正か負かの結果だけは書く等)
あたりがポイントですかね。
とにかくこの科目は手を動かして計算演習あるのみです。
事例Ⅰ~Ⅲよりは時間をかけて取り組んだほうが絶対に良いと思います。
では実際に使った参考書をご紹介します。
事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
これは2次試験事例Ⅳの教材としてはメジャーな本ではないでしょうか。
1次試験の過去問マスターと同じ同友館の出版で、単元毎に過去問が整理された問題集です。
単元のポイント解説と問題の詳しい解説も載っており、勉強しやすかった印象があります。
私はこの本は結局3周程しました。
ただ、1次試験後いきなりこの問題集に入るとレベルの違いに戸惑うので、
もう一冊入門編の問題集をやりつつ少しづつこの過去問集にチャレンジ
していくのがいいかと思います。(財務職、会計士の方などはこの限りではありません。)
第2次試験 事例Ⅳの解き方
2022年に発売された新しい本です。
TAC社からは財務会計集中特訓という問題集は過去から出てたのですが、
中身を読み比べて結局こちらを選びました。
新しい問題集だったのでどれほど効果があるかは未知数だったんですが、
結果的に私にとってはかなり当たりでした。
単元ごとにテーマを進めていけるのは上記の全知識&全ノウハウと同じ構成なのですが、
こちらは基礎問題が充実しており、基礎→応用→過去問というステップで問題演習ができます。
財務会計本職ではない私は1次知識からのつなぎと補強にかなり有効でした。
※この問題集も3周くらいしましたね。
あと、講師の解き方という板書の考え方捕捉なども解説に載っており、
解き方の参考にできたりだとか別冊の解答用紙があり、コピーすれば何周でもやりやすく、
色々至れり尽くせりでしたね。
さすが大手のTACの参考書、と思いました。
(別に回し者ではありません。)
ただ、練習問題中心で、過去問は充実してないのでこれだけだとちょっと練習不足気味かと。
過去問に行く前の基礎、応用知識を整理する問題集として使うのが良いと思います。
捕捉:使わなかった参考書
少し検討したけど使わなかった問題集もご紹介します。
上記事例Ⅳの解き方を買う際に比較した集中特訓問題集というのが下記になります。
これも内容自体はよさそうなのですが、少し前に出た問題集ということもあり、
最近ではあまりでなさそうな論点もあると感じたため、事例Ⅳの解き方の方を選びました。
ただ、事例Ⅳの問題練習自体はいくらやっても無駄はないので、
余裕がある方はこちらも組み合わせてもよいかと思います。
他に有名なのは30日完成計算問題集ですね。
これと全知識&全ノウハウを組み合わせて対策されてる受験生の方も多いように見受けられます。
私は先にTACの事例Ⅳの解き方を内容比較する前に買ってしまったのですが、
後から中身見たところ、こちらも内容よさそうと思います。
難易度的には過去門より易しめ(と見た感じ思いました。)ので
全知識&全ノウハウの計算練習、補助教材としてお好みで合う方を
選んでもらえると良いかもしれません。
まとめ
事例Ⅳは計算演習(基礎補強)+過去問のセットでひたすら手を動かして演習がお勧めです。
これ、と決めたら浮気せず何周も計算して定着させるのが重要です。
なかなか時間もかかるので、事例Ⅰ~Ⅲの勉強をやる中で偏らずに、
例えば計算問題を朝必ず1問やる、など毎日事例Ⅳの勉強を組み込むのがおすすめです。
やはり毎日継続してると忘れないし定着もしやすいので。
是非勉強スケジュールに意識的に組み入れて対策進めてみてください。
やっすんでした!